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特集 精神分裂病の遺伝因と環境因
症状変遷について—巣鴨・松沢病院の資料からみた精神分裂病妄想内容の推移
Über den Symptomwandel: hinsichtlich der chronologischen Abwandlungen der Wahninhalte Schizophrener im Sugamo bzw. Matsuzawa psychiatrischen Krankenhaus
藤森 英之
1
Hideyuki Fujimori
1
1東京都立松沢病院
1Aus dem psychiatrischen Krankenhaus Matsuzawa zu Tokyo
pp.791-798
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202964
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I.はじめに
精神分裂病(以下,分裂病と略記)の臨床像は昔に比べて変わったであろうか。たとえば都市における緊張病の減少あるいは一般に分裂病の軽症化が語られるが1,2,15,16,25),はたして分裂病の病像や経過が変化しているのであろうか。こうした分裂病の臨床症状の変遷を,妄想内容の時代変遷に焦点を合わせて論じてみたい。
筆者はこれまでにも巣鴨・松沢病院における妄想の主題変遷について発表している6,7)。たまたま現在,同じテーマについて別の雑誌に投稿しているので8),ここではそれらの資料から主要な点と思われる事柄のみを記すことにしよう。
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