Japanese
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特集 精神障害者の動態
過密地域における精神障害者在院人口の動態
Statistical Observation of the Residential Mental Hospital Population at Kanagawa Prefecture
石原 幸夫
1
,
篠崎 英夫
1
,
渡辺 真
1
,
稲本 誠一
1
Yukio Ishihara
1
,
Hideo Shinozaki
1
,
Makoto Watanabe
1
,
Seiichi Inamoto
1
1神奈川県精神衛生センター
1Kanagawa Prefectural Mental Health Center
pp.1076-1085
発行日 1972年12月15日
Published Date 1972/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201961
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I.緒言
精神障害者についての臨床統計的研究は,今日すでに多くの報告がなされているが1〜6),われわれは,精神医学における疫学的接近を志向して,過密地域における在院精神障害者を在院人口としてとらえ,その動態を人口統計的な観点から分析した。
いうまでもなく人口とは,一定地域に住む人間の数であり,時間とともに変動している。この変動を一定の時点でとらえたものを人口静態と呼び,地理的分布,性,年齢構成などがこれに含まれ,他方,この変動を増加また減少など変化の様相としてとらえたものを人口動態と呼び,出生,死亡,移住(転出入)などがその要因とされている。
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