動き
精神医学関連学会の最近の活動―国内学会関連(29)(第2回)
「精神医学」編集委員会
pp.451-467
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102724
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本学会は,失語症研究を中心にした1969年の韮山カンファレンスにはじまり,40年を超える歴史を持つ。2003年に日本失語症学会より日本高次脳機能障害学会と改称した。本学会の特徴は,学術総会,機関誌発行といった学術活動とともに,高次脳機能に関するさまざまな標準検査法の開発,年2回の教育研修活動,医療実態調査など,医学研究にとどまらず,広く医療,教育・研修活動などを行っていることである。会員もさまざまな職種が含まれ学際的な学会である。
第37回学術総会は島根大学学長小林祥泰会長のもと,2013年11月29,30日に島根県民会館で開催された。1,600名を超える参加者があり,メインテーマ「脳器質疾患によるアパシー」のもと,292題の一般演題,会長講演(脳卒中後アパシーと血管性認知症),特別講演(やる気と脳:玉川大学脳科学研究所松元健二教授),1つのシンポジウム,7つ教育講演,3つのワークショップが行われ,活発な討論,意見の交換が行われた。東洋医学,神経心理学におけるIT活用,音楽療法の実際など新しいテーマも取り上げられた。
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