Japanese
English
短報
統合失調症として長期に治療されてきたFahr病が疑われる1症例
A Case of Fahr's Disease Treated as Schizophrenia
中田 謙二
1
,
兒玉 昌純
1
,
難波 達顕
1
,
瀬能 孝敏
1
,
岡田 秀之
1
,
和氣 章
1
,
原田 俊樹
1
Kenji NAKATA
1
,
Masazumi KODAMA
1
,
Tatsuaki NANBA
1
,
Takatoshi SENOU
1
,
Hideyuki OKADA
1
,
Akira WAKE
1
,
Toshiki HARADA
1
1医療法人梁風会高梁病院
1Takahashi Hospital, Takahashi, Japan
キーワード:
Fahr's disease
,
Schizophrenia
,
BSPDC
Keyword:
Fahr's disease
,
Schizophrenia
,
BSPDC
pp.273-275
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101817
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はじめに
Fahr病は,大脳基底核などに両側対称性の脳内石灰化像を認める特徴的な画像所見を有し,四肢の振戦,構音障害,歩行障害,ジストニアなど種々の神経学的徴候,および認知機能障害,気分障害,統合失調症類似の精神病症状などの精神医学的徴候をも示す疾患である3,4)。
今回我々は,40数年間にわたり統合失調症と診断,治療されてきたFahr病が疑われる症例を経験したので報告する。なお,患者のプライバシー保護の観点から,科学的考察に支障のない範囲で症例の内容の変更を行った。
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