Japanese
English
研究と報告
摂食障害発症頻度と摂食障害関連症状の時代的変化
Change of Prevalence of Eating Disorders and Eating Disorder Symptoms
中井 義勝
1,2
Yoshikatsu NAKAI
1,2
1烏丸御池中井クリニック
2ワコール人間科学研究所
1KarasumaOikeNakai Clinic
2Human Science Research Center, Wacoal Corp, Kyoto, Japan
キーワード:
Eating disorders
,
Epidemiology
,
Drive for thinness
,
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
Keyword:
Eating disorders
,
Epidemiology
,
Drive for thinness
,
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
pp.379-383
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101607
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抄録
京都府下の女子学生を対象に自己記入式調査用紙を用いて,摂食障害に関する食行動,体重や体型への態度,月経に関する情報を1982年,1992年,2002年に集め,摂食障害発症頻度と摂食障害関連症状の時代的変化を検討した。その結果,2002年には1992年に比し,やせ群におけるやせ願望を有する割合や食行動異常の割合および摂食障害の発症頻度が急激に増加していた。一方,欧米では1980年以降,若い女性のやせ願望を有する割合と摂食障害の発症頻度が減少している。これらの結果は,日本では摂食障害が現在も増加しており,やせた女性がよいとする社会風潮が,その病因の1つであることを示唆する。
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