動き
「第1回国際表現療法学会(中国蘇州)」印象記
山中 康裕
1,2
1京都ヘルメス研究所
2京都大学
pp.720-721
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101246
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第1回国際表現療法学会[中国初届表達性心理治療和心理劇国際学術検討会]は,蘇州大学の主催で,2007年8月4日から7日の4日間にわたって,中国江蘇省蘇州市の蘇州大学東教楼と蘇州会議中心において開催された。会長は,北京清華大学の樊富珉(Fan Fumin)および米国イエール大学龔Shu(Gong Shu)の両教授で,事務局長は蘇州大学の陶新華(Tao Xin Hua)教授。招待講演として筆者の「表現療法の本質」,英国UKCPのMarcia Kalp教授による「真の自己と心理劇」,スウェーデンのJorge Burmwister教授による「我らが未来に対する創造性のチャレンジ」があった。この3人を代表して筆者が,「大会嘉賓」ということで,現地来賓の蘇州市長ともども陣頭あいさつを行った。日本からは30人を超す参加者があり,ドイツ,イギリス,アメリカ,オーストリア,スウェーデンなど16か国に上る欧米の参加者を含めて総勢450名の参加である。
一般演題は台湾の黄創華氏の「心理劇と音楽療法の併用による乳幼児例を対象にした表現療法の解釈法」以下64題で,先の両会長による教育講演と,日本からの山愛美「造形と絵画」,小野けい子および酒井敦子「箱庭療法の基礎と実践」,森谷寛史「コラージュ療法の理論と実際」,酒木保「黄黒交互色彩分割法の実践」などの各氏ほか34項目のワークショップが持たれ,朝9時から夜の9時までという超過密スケジュールながら各セッションとも連日満席という熱心さであった。
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