書評
―尾藤誠司 編―医師アタマ―医師と患者はなぜすれ違うのか?
辻本 好子
1
1NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
pp.553
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101000
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
「異文化コミュニケーション」への新たなエネルギーが湧いてくる
タイトルの斬新さに目を引かれ,つぎに「患者と医師のすれ違いのキーワードは異文化コミュニケーション」とある帯の文字で,時代の変化を実感。10年以上前,ある学会のシンポジウムで発言した私に,学会長が「深い河はともかく,異文化圏という言葉は医療者に対して失礼ですヨ」と諭すようなご指摘。それが今や「キーワード」なのです。
そして執筆者一覧のなかに,かつてどうにも議論がかみ合わず,心密かに「イシアタマ!」と思ったことのある方々(失礼!)のお名前が。しかし時代の変化とともに「柔らかアタマ」に変身されていました。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.