Japanese
English
研究と報告
Eating Attitudes Test(EAT)の妥当性について
Validity of Eating Attitudes Test (EAT)
中井 義勝
1
Yoshikatsu NAKAI
1
1京都大学医療技術短期大学部
1College of Medical Technology, Kyoto University
キーワード:
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
,
Validity
,
Eating Attitudes Test
,
EAT-26
Keyword:
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
,
Validity
,
Eating Attitudes Test
,
EAT-26
pp.161-165
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100638
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抄録
DSM-Ⅳの診断基準による神経性無食欲症(AN)267名と神経性大食症(BN)235名および健常人80名にEating Attitudes Test(EAT)を実施し,全40項目の得点(EAT-40)とその短縮26項目の得点(EAT-26)を計算した。EAT-26はEAT-40と高い相関を示した。また患者群は健常人に比しEAT-26が有意に高得点でその妥当性が示唆された。しかし,EAT-26のカット・オフ点を原著の20点にすると,ANとBN診断の偽陰性が27.5~53.3%で,健常人の上限と重ならない15点にすると,偽陰性は14.3~37.9%であった。偽陰性はAN制限型に多く,BN排出型に少なかった。スクリーニング対象者961名にEAT-26を実施したところ,15点以上は14.8%,20点以上は7.3%であった。わが国ではEAT-26のカット・オフ点は15点にしたほうがよいと考えられた。それでも偽陰性がかなり存在し,その使用にあたっては注意を要する。
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