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私のカルテから
塩酸ドネペジルにより被害妄想が軽快したアルツハイマー型老年痴呆の1症例
Improvement of BPSD by Donepezil Hydrochloride and Risperidone in a Patient with Senile Dementia of the Alzheimer Type
谷川 真道
1
,
城間 清剛
1
,
古謝 淳
1
,
田村 芳記
1
,
宮里 好一
1
Masamichi TANIGAWA
1
,
Seigo SHIROMA
1
,
Sunao KOJA
1
,
Yoshiki TAMURA
1
,
Yoshikazu MIYAZATO
1
1宮里病院
1Department of Psychiatry, Miyazato Hospital
pp.84-86
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100625
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アルツハイマー型老年痴呆(Senile Dementia of the Alzheimer's type;SDAT)において認知障害のほかに,さまざまな精神症状や徘徊などの症状が出現することは知られている。
今回,我々はrisperidone(RIS)にdonepezil hydrochloride(アリセプト®)を併用したところ,徘徊,物盗られ妄想,不穏などのbehavioral andpsychological symptoms of dementia (BPSD)が改善したSDATの1例を経験したのでここに報告する。
症例
72歳,女性。
既往歴 肥大型心筋症を認め,Ca拮抗薬(塩酸ベラパミル)や抗不整脈薬(ジソピラミド)などの循環器薬による治療を受けている。
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