巻頭言
血管障害とうつ病
木村 真人
1
1日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科
pp.116-117
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100383
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わが国は他国に例をみない急速な少子高齢化が進展しており,人口動態統計によると65歳以上の人口割合は2005年に初めて20%を超えたが,2025年には30%程度になり,3~4人に1人が高齢者という時代がすぐそこまで来ている。
高齢者のメンタルヘルスを考えたとき,認知症とともにうつ病対策も非常に重要な課題である。高齢者のうつ病は,機能的な要因,心理社会的な要因とともに器質的な要因が絡んだ複雑な病態である。とくに器質的要因については血管障害との関連が明らかにされている。本稿では血管障害とうつ病について筆者が関心を持っている点について述べたい。
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