Japanese
English
特集 人工呼吸の新しい展開
人工呼吸パターンの新しいモード
Newer modes of mechanical ventilation
勝屋 弘忠
1
Hirotada Katsuya
1
1熊本大学病院集中治療部
1Division of Intensive & Critical Care Medicine, Kumamoto University Hospital
pp.827-834
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404910001
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はじめに
過去20年以上にわたって,加圧人工呼吸がICUの治療手段の中心的存在であり,呼吸不全患者の肺ガス交換を維持することにより,実際に多くの患者の生命を救ってきた。しかし従来の機械的換気法も決して理想的とは言えず,表1に掲げるようにいくつかの欠点が指摘されている1)。これらの限界ないし欠点を克服する目的で,最近のベンチレータには,近年の技術の進歩をとりいれた極めて多様な換気モードが可能な機構が装備されている2)(図1)。あまりに多様なために日常ベンチレータを取り扱っている現場のユーザーの知識の方が追いつけないような状態である3)。本稿では,pressure supportventilation(PSV),inversed ratio ventilation(IRV),airway pressure release ventilation(APRV),constantflow ventilation(CFV)という4つの新しいモードを取り上げて解説してみたい。
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