Japanese
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特集 Angiotensin Converting Enzymeと循環器疾患
ACE阻害薬の薬物動態とその分類
Pharmacokinetics and Classification of Angiotensin Converting Enzyme Inhibitors
日和田 邦男
1
Kunio Hiwada
1
1愛媛大学医学部第二内科
1Department of Internal Medicine II, Ehime University School of Medicine
pp.451-457
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901245
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はじめに
現在わが国においては10種類のACE阻害薬が発売されている.これらのACE阻害薬にはそれぞれ特徴があり,使用上個々の薬物動態を理解していなければならない.例えば,ACE阻害効力,経口投与時の生物学的利用能,作用持続時間,組織親和性,排泄経路,副作用の頻度などについてである.ACE阻害薬の作用機序はあくまでもACE活性の阻害である.ACEは2つのドメイン(CドメインとNドメイン)(図1)に活性中心があり,両者の間に構造上と機能上の相違があることが明らかになり,この観点から各ACE阻害薬の両活性中心への親和性の違いも示されるようになった1).
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