Japanese
English
綜説
メカノメディスン
Mechanomedicine
成瀬 恵治
1,2,3
Keiji Naruse
1,2,3
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科システム生理学
2(株)メニコン
3ストレックス(株)
1Cardiovascular Physiology, Graduate School of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences, Okayama University
2Menicon
3STREX
pp.177-185
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205906
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はじめに
メカノバイオロジーという言葉が市民権を得て久しく,基礎生物学から医学研究まで幅広く研究対象となってきた.筆者のグループではメカノバイオロジー研究で得た知見を駆使し,様々な疾患の病態・治療までを視野に入れた「メカノメディスン」という言葉を創生し研究を推進している.特に呼吸器・循環器系では液性因子だけではなく物理的な因子,例えば,収縮と拡張といった現象,およびそれに起因する組織・細胞自体へのフィードバック自体が刺激となり,恒常性維持に重要であるとともに,その破綻が病態に結びつくと考えられている.
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