Japanese
English
Bedside Teaching
冠動脈CTO病変へのアプローチ
Approach to the Treatment of Coronary Chronic Total Occlusion
矢嶋 純二
1
Junji Yajima
1
1心臓血管研究所付属病院
1The Cardiovascular Institute Hospital
pp.88-93
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205622
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はじめに
冠動脈の慢性完全閉塞(chronic total occlusion;CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention;PCI)は古くから行われていたものの,その成功率は低く,再狭窄率,再閉塞率も高いことから敬遠されてきた.しかし,現在ではデバイスの発達やテクニックの向上によりPCIの成功率は高くなり,薬剤溶出性ステントの上市により再狭窄も激減してきた.本邦のインターベンション術者がこの分野に大きく貢献してきたことは周知の事実であり,現在でも冠動脈CTOの治療に関しては本邦がリードしている.このような背景から,今まで冠動脈CTOに対するPCIを行っていなかった施設でも盛んに行われるようになってきている.今回は,このCTOの基礎知識と現在の一般的な治療戦略に関して詳述する.
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