特集 循環機能の正常値
脳循環動態
澤田 徹
1
1国立循環器病センター
pp.721-723
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204040
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ヒトの脳循環動態の検索法としては,初期のdyedilutionを用いる全脳血流量の測定に始まり,1940年代から1960年代にかけてのN2O法による平均脳血流測定,さらに1965年以降の85Kr,133XeなどのRI内頸動脈注入法による局所脳血流測定法などがある。最近では,より非侵襲的な133Xe吸入法による局所脳血流測定も実用化されている。またCTを利用したcold Xeによる脳内深部のlocal CBFやPositron emissiontomographyによる検討も行なわれつつあるが,まだ一般化されていない。
本稿では,これらの方法による正常者の脳循環諸量およびautoregulationの正常域とCO2反応性について,内外の報告を下記のように図表にまとめた。
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