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文献抄録
American Journal of Medicineより,他—心房中隔缺損に於ける心臟カテテリゼーシヨン
Cardiac Cathetherization in Interatrial Septal Defect. Am.
田口 直弘
1
1慶大内科
pp.124
発行日 1953年5月15日
Published Date 1953/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200090
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確認せられた10例の心房中隔缺損に就いて,その血液動態を次の4點に關して論じている。(1)短絡血流の方向及び程度。(2)短絡血流と心房血壓との關係。(3)動脈血不飽和の成因。(4)肺血管抵抗増加の程度及び性質。
心房中隔缺損の決定的診斷は,カテーテルの先端が缺損部を通過して肺静脈に迄挿入し得た時のみであつて,挿入不能の場合,血液動態の成績からではその診斷は"疑い"に止り,特に心房中隔缺損と,肺靜脈が右房に流入するものとの鑑別は困難である。著者は肺靜脈→右房流入例を心臟カテテリゼーシヨン150回中5例發見しており,右房側壁をカテーテルの先端で愼重に檢索し,肺静脈流入の有無を確める努力が心要である事を強調している。
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