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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用—考える画像診断が身につく
咽頭・食道 9 Cases
Case 5
Case 5
小澤 俊文
1
Toshifumi Ozawa
1
1総合犬山中央病院消化器内科
キーワード:
食道epidermization
,
表皮化生
,
鑑別診断
,
拡大内視鏡
,
食道壁内偽憩室症
,
食道カンジダ症
Keyword:
食道epidermization
,
表皮化生
,
鑑別診断
,
拡大内視鏡
,
食道壁内偽憩室症
,
食道カンジダ症
pp.388-391
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203163
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臨床情報
70歳代,女性.主訴:食事時のつかえ感.既往歴:特記すべきものなし.現病歴:3か月来の主訴のため近医より内視鏡検査目的に201X年9月,当院に紹介され受診となった.検査・臨床経過:201X年9月に上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)・ブジー,食道X線造影検査(約3週間後),201X年10月にEGD/再拡張術,薬物療法,201X年12月にEGDを施行した.初診後の内視鏡検査では汎用内視鏡が通過せず(Fig.1a),経鼻用の細径内視鏡に変更して再挿入を行った(Fig.1b).後日ブジーを行い,約1か月後に汎用内視鏡を用いて挿入・観察を行ったのがFig.1c,dである.頸部食道付近〜胸部上部食道に大小の陥凹が多数観察された.また,胸部中部食道より肛門側には,厚い白色調付着物が認められ,水洗しても脱落しなかった.ブジー後に撮像した食道X線造影像(第1斜位)をFig.2に示す.治療後に施行した内視鏡像(初診時より約3か月後)をFig.3に示す.
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