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編集後記
江﨑 幹宏
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1佐賀大学医学部内科学講座消化器内科
pp.239
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203125
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「胃と腸」誌では,本号を含めて過去約10年間で計4回の大腸鋸歯状病変に関連する特集号が組まれている.このうち,大腸鋸歯状病変の癌化に焦点を当てた特集号は2011年4月号(46巻4号)に続き,今回が2回目となった.
前回号は,大腸鋸歯状病変の病理診断基準の確立と癌化の危険性を評価するために,臨床的,病理学的,分子生物学的特徴を明らかにすることをねらいとして企画されていた.しかしながら,当時はまだSSA/P(sessile serrated adenoma/polyp)の病理学的診断基準が病理医間で十分に統一されておらず,癌化のリスクを論じるには診断基準の統一とさらなる症例集積が必要であることを鶴田修先生が編集後記で述べられていた.
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