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編集後記
菅井 有
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1岩手医科大学医学部病理診断学講座
pp.159
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201572
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本特集号のテーマは“大腸内視鏡拡大観察の基本と最新知見”である.本邦では大腸粘膜内腫瘍を中心に積極的に内視鏡治療が行われているが,その治療が有効であるためには正確な内視鏡診断が必要である.最近の若手の内視鏡医は内視鏡治療に興味を持つ者が多いが,正確な診断が適切な治療の前提になっていることを銘記すべきである.
本邦の大腸内視鏡診断は,白色光観察,NBI(narrow band imaging)観察,色素撒布拡大観察の順になされており(3段階診断法と仮称する),それぞれの内視鏡所見と病理組織所見の対比を行うことにより内視鏡所見の意義を理解することが熱心に行われてきた.この内視鏡医と病理医との共同作業が本邦の内視鏡診断の進歩を支えてきたと言っても過言ではない.
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