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編集後記
新井 冨生
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1東京都健康長寿医療センター病理診断科
pp.1401
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200740
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本号は「表在型Barrett食道癌の診断」という特集号として企画された.本誌46巻12号に「Barrett食道癌の診断」という特集が組まれて以来のBarrett食道の特集であり,本号では内視鏡的治療の対象となりうる表在型に焦点を当て,内視鏡・放射線画像による診断,病理学的特徴について最新の情報を提供している.
欧米では食道癌の約60%が腺癌という時代になったが,本邦でもBarrett食道腺癌は漸増傾向にあり,現在食道癌の5〜6%を占める.西論文では,肥満の程度が低く,逆流性食道炎が少ない本邦ではBarrett食道癌の急上昇はみられないと予測しているが,今後の動向を注視して見守るべきと警鐘を鳴らしている.
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