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海外文献紹介「病歴の長い潰瘍性大腸炎において大腸ファイバースコープで発見された異型上皮に関連した病変あるいは腫瘤:大腸切除の適応」
松浦 昭
1
1愛知県がんセンター第1内科
pp.458
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113077
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Dysplasia-associated Lesion or Mass (DALM) Detected by Colonoscopy in Long-standing Ulcerative Colitis: an Indication for Colectomy: M. O. Blackstone, R. H. Riddel, B. H. Gerald Rogers, B. Levin (Gastroenterology 80: 366~374, 1981) 著者らは,シカゴ大学で病歴の長い潰瘍性大腸炎患者の監視システムを作り,大腸癌の発生をできるだけ早く診断する努力をしている.今回,4年間に7年以上病歴のある広汎なあるいは全結腸型の潰瘍性大腸炎112名に対して大腸ファイバースコープを施行し,Dysplasia associated lesion or mass(以下DALM)について検討した.ルーチンに盲腸から直腸まで平坦な粘膜から10cm間隔に少なくとも5個所の生検が,疑わしい病変からは少なくとも3個所の生検が施行された.
Dysplasiaの分類は,なお病理学者の間で問題となっているが,共著者のR. H. Riddelが生検標本をmild,moderate,severeと分類した.
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