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編集後記
村上 忠重
pp.861
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110589
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本号では珍しい企画が成功した.スエーデンのDr. L. WalkのErosive Gastritisを掲載することができたことである.これは一に青山大三氏の骨折りによるもので,こういった生の外国の原稿が載せられるということは誇ってもよいと思う.幸い英語も大変やさしいので,食後の一時に御覧になることもできよう.こんなことを始終しようというのではない.時々はしてみたいということである.本誌の第1~3号の巻頭をかざった白壁氏の論文はまとまって胃のX線学の聖典となり,独,葡,西語などに翻訳される予定とのことでこれも御同慶のいたりである.しかし今もって毎号の論文のいくつかを英語に翻訳して出したいという計画は確立されない.結局採算がとれないのである.そのもう一つ先には胃の病気が外国にはそれほど多くないという心配がある.
最近このいわゆるErosive GastritisのErosionのことはタコイボと言いならわされるようになった.病理の目から見るとErosionのないGastritisはないので,タコイボにErosive Gastritisを占有されては困るというのが本音である.その問の事情は座談会の記事を読んでいただければよく分るはずである.
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