印象記
第3回世界消化器病学会(1)
高橋 淳
1
,
赤木 正信
2
,
伊藤 進
3
,
白壁 彦夫
4
,
市田 文弘
5
,
中村 卓次
6
,
並木 正義
7
,
山形 敞
8
,
中島 敏夫
9
,
松尾 裕
10
,
中島 哲二
11
,
内藤 聖二
12
,
河田 肇
13
,
小田 正幸
14
,
古田 精市
14
,
堺 隆弘
15
,
織田 敏次
15
,
五ノ井 哲朗
16
,
亀田 治男
17
,
岡部 治弥
18
,
広瀬 俊太
19
,
森 克巳
20
,
青山 大三
21
,
小藤田 和郎
22
1日大有賀内科
2熊大吉永外科
3千大第一内科
4千大第一内科
5新潟大第三内科
6養育院付属病院外科
7北大高杉内科
8東北大内科
9阪大第二内科
10東大中尾内科
11虎の門病院放射線科
12順天大山川内科
13阪大阿部内科
14信大小田内科
15東大吉利内科
16福島医大第二内科
17東大上田内科
18九大勝木内科
19阪大陣内外科
20京府医大増田内科
21大阪回生病院
22千葉大第一内科
pp.111-153
発行日 1967年1月25日
Published Date 1967/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110454
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コロンビアのspeakerであるT. A. Jacmeが急逝したことに対し座長のT. Huntは聴衆に黙祷を要請した.我々は起立して共に哀悼の意を表したが,このシンポジウムはこのコロンビアの代理の人の講演当りから,ひきしまって来たような印象を受けた.
コロンビアはアンデス山脈を中央に持ち,太平洋と大西洋に面し,南米の北端に位置する国である.従って山と海に近く住む人とでは,癌の発生状況も異なるようである.特にこの演者は口唇癌について分析しており,海岸近く住む人では女性に多いことを強調していた.この女性達はよく働き,この地方独特の煙草を常に口にくわえながら,洗濯などをしていると云う.印度のchutta癌をすぐ連想させていたが,これは印度の東海岸の貧しい労働者達は手製の煙草を,火の方の端から喫う習慣があり,このために発生すると云われているロ唇癌である,低開発国の特異な慣習から発生する癌があることは事実のようであり,生活のなかに癌発生の因子が内在していることを想像させる.
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