学会印象記
1992年度米国外科医内視鏡学会に出席して
山川 達郎
1
1帝京大学溝口病院外科
pp.1221-1222
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110014
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米国外科医内視鏡学会(The Society of American Gastrointestinal Endoscopic Surgeons,SAGES)は,毎年1回4月に行われる,米国外科学会認定の外科医による独立した学会である.またこのSAGESが母体となり世界学会が組織されており,米国はもとより日本,ヨーロッパ,アジアの各外科医内視鏡学会が対等の立場でその傘下団体に加入している.この国際委員会では,現在,オーストリア,カナダ,アフリカなどの加入を慎重に検討中である.世界学会は,SAGESと合同で隔年に米国で行われるが,その間の隔年にはSAGESとは離れて米国以外の国で行われることになっている.本年(1992)の第3回世界大会は,フランス・ボルドーで行われたが,第4回は東京大学第2外科,出月康夫教授を会長として,京都において1994年6月17~19日に行われることに決定している.この事実をみても日本の外科医内視鏡学会が,この世界学会のFounding Memberとして,いかに大きな発言権をもっているかをご理解いただけるものと思う.
さて,1992年度の米国外科医内視鏡学会は,4月10日から12日までの3日間,米国ワシントンDCのRamada Renaissance Techworldにおいて行われた.桜も満開なU. S. キャピタルやワシントン記念塔(写真)にほど近い会場はホテルを併有する古い会議場で,決して完備したものと言えるものではなかったが,出席人数は,約1,500人,最近の腹腔鏡下外科手術のブームもあって会場は熱気に満ちていた.
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