--------------------
海外文献紹介「巨大皺襞:超音波内視鏡を用いた診断的アプローチ」
鈴木 隆史
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.1136
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105957
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
Large gastric folds: a diagnostic approach using endoscopic ultrasonography: Mendis RE, et al (Gastointest Endosc 40: 437-441, 1994) 胃の巨大皺襞症は,その病態の原因が粘膜深層より深部に位置していることが多いことから,従来の胃X線・内視鏡検査および内視鏡下生検では,鑑別診断上苦慮することがある.診断へのステップとして,ときにジャンボバイオプシーや開腹胃壁全層生検が試みられるが,これらは侵襲的な手段である.今回著者らは,超音波内視鏡(EUS)を用い胃巨大賊襲の診断に応用してみた.なお,巨大厳襲の定義としては,内視鏡観察下で胃を過伸展させて平低下しないもの,すなわち通常の胃
X線撮影のフィルム計測で10mmを超えるものとした.
28例(23~84歳,平均57歳,男女比12:1)の患者を対象とした.ビデオスコープで観察後,EUS(Olympus GF-UM3,UM-20)を施行した.更に,通常より大きな生検鉗子(Olympus FB-13K)を用い生検も行った.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.