Japanese
English
今月の症例
2.アメーバ性大腸炎の1例
II. Amebic Colitis, Report of a Case
幸田 隆彦
1
,
松川 正明
1
,
栗原 稔
1
,
瀬崎 徳久
2
Takahiko Kohda
1
1昭和大学付属豊州病院消化器科
2千葉県がんセンター画像診断部
pp.1226-1227
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105523
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〔患者〕45歳,男性,会社員.主訴:下痢,下血.現病歴:1995年1月から1日7~8行の下痢と下血が出現した.来院時,左下腹部に自発痛と圧痛があり,腸雑音の亢進を認めたが,肝脾は触知しなかった.直腸診では異常を認めなかった.血液検査では軽度の貧血のみで,炎症反応の亢進などは認めなかった.
〔注腸X線所見〕直腸からS状結腸に,粘膜の不整像と淡いバリウム斑の多発(Fig. 1a)を認めるが,びまん性の変化は乏しかった.横行結腸に中心陥凹を伴うたこいぼ様びらんを多発していた(Fig. 1b).
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