Japanese
English
今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは
主題
表層拡大型腫瘍―私はこう考える
“Superficial Spreading Tumor” of the Large Intestine: My View
丸山 雅一
1
Masakazu Maruyama
1
1癌研究会附属病院内科
キーワード:
表層拡大型胃癌
,
記号的記載
,
側方進展
Keyword:
表層拡大型胃癌
,
記号的記載
,
側方進展
pp.188-189
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103937
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- Abstract 文献概要
1.表層拡大型の系譜
私は,原則として,大腸でこの用語を使用することには抵抗がある。むしろ,反対である.まず,その理由について記す.表層拡大型なる日本語は,おそらく,superficial spreading typeと英語に訳されるであろう.少なくとも,この用語は,Stout1)のsuperficial spreading type of carcinoma of the stomachにその起源があることに疑問の余地はない.そして,Stoutにならった表層拡大型胃癌については,本誌でも既に,8巻10号(1973年)にその特集が組まれている.
Stoutは,当時,早期癌を意識してこの用語を用いており,おそらく,これと同義語のように考えていたのではないかと思われる.すなわち,当時は,早期癌の肉眼的スペクトラムが多彩ではなかったから,早期癌すなわちsuperficial spreading typeという発想につながったものであろう.
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