「胃と腸」ノート
ポリペクトミー後の穿孔と内視鏡挿入時の機械的穿孔との違い
宇野 良治
1
,
棟方 昭博
1
1弘前大学医学部第1内科
pp.117-118
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103562
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結腸の粘膜側から内視鏡を押してゆくと,まず,筋層と漿膜が破れ,最後に粘膜が破れる1).すなわち,第1段階として,まず,内輪筋,外従筋が掻き分けられるように筋層が分離するとともに漿膜が伸展しながら徐々に断裂してゆく.そして,漿膜・筋層の裂傷に粘膜が入り込み,更に過伸展し,破裂するように一気に穴が空き察孔が完結する.この機序は組織の伸展性の差によると解釈される.
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