Japanese
English
今月の主題 早期胃癌に対するESDの適応の現状と今後の展望
主題
早期胃癌に対するESDの評価―私はこう考える
ESD for Early Gastric Cancer: My View
川口 実
1
Minoru Kawaguchi
1
1国際医療福祉大学附属熱海病院内科
キーワード:
ESD
,
EMR
,
Nd-YAGレーザー
,
偶発症
,
脳梗塞
Keyword:
ESD
,
EMR
,
Nd-YAGレーザー
,
偶発症
,
脳梗塞
pp.108-109
発行日 2006年1月25日
Published Date 2006/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100028
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内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)が急速にひろまりつつある.早期胃癌に対する内視鏡的治療の歴史をみると当初は有茎性の早期癌に対しポリペクトミーを行った.しかし,この方法の適応は極めて狭かった.次いでNd-YAGレーザーが日本に導入されレーザー治療が盛んに行われた.レーザー治療の最大の問題は組織を回収して確認することができず経過観察でしか評価できない点であった.しかし照射法,出力を工夫することで手技は容易で,偶発症の可能性も極めて低い1).その欠点を克服し現在の内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)のもととなったのがstrip biopsyの開発である2).
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