今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
治療の実際:薬物療法
Hairy cell leukemiaのインターフェロン療法
徳嶺 進洋
1
,
木谷 照夫
1
1大阪大学微生物病研究所附属病院内科
pp.674-678
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910119
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●HCLはまれな白血病であり,典型例,prolymphocytic variant,本邦型という3亜型が存在する.本邦での頻度は本邦型》典型例>prolymphocytic variantである.
●IFN-αの効果は各亜型間で異なる.典型例は有効率(CR+PR)約80%,CR率15%,本邦型PR率37.5%であり,prolymphocytic variantは無効である.
●IFN-αの抗腫瘍作用機序については,間接的な作用(抗腫瘍免疫能の増強)ではなく,腫瘍細胞に対する直接作用によるものと考えられている.
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