演習 腹部救急の画像診断・6
ハンドル外傷による心窩部痛
葛西 猛
1
,
郡 太郎
1
,
不動寺 純明
1
,
八代 直文
2
1亀田総合病院救命救急科
2亀田総合病院放射線科
pp.2163-2167
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909205
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Case
症例:40歳,男性.
現病歴:2002年8月11日17時頃,軽自動車運転中ガードレールに激突し,ハンドルで心窩部を打撲.エアバッグは作動したが,シートベルトは装着していなかった.患者は呼吸苦と上腹部痛を訴えていた.
現症:血圧120/90mmHg,脈拍数104/min,呼吸数40/mini.意識清明.左下部肋骨部に圧痛,上腹部に圧痛と筋性防御を認めた.
緊急検査:WBC 23,500/μl,AST 382IU/H,ALT 326IU/l,LDH 1,182IU/l,CK 165IU/l(MB 42),血清アミラーゼ 214IU/l,Pao2 85.7mmHg,Paco2 34.6mmHg,BE-5.9mEq/l.胸部X線写真:左第12肋骨骨折.胸部CT:異常所見なし.
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