今月の主題 わかりやすい不整脈診療
心室性不整脈の治療
特発性心室頻拍
西崎 光弘
1
1横浜南共済病院循環器内科
pp.1184-1186
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908785
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ポイント
器質的心疾患を認めない特発性心室頻拍(特発性VT)は右脚ブロック・左軸偏位型および左脚ブロック・右軸偏位(正軸)型を呈する例が多く,それぞれの頻拍起源は左室後中隔および右室流出路に認められる.
左室起源VTの機序はリエントリ,右室起源VTの機序は撃発活動あるいは自動能と考えられている.
左室起源VTはベラパミル,右室起源VTはβ遮断薬およびベラパミルが有効であり,両者ともカテーテルアブレーション治療により根治される例が多い.
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