増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
免疫抑制薬
メソトレキセート(レダリー—武田)
當間 重人
1
1東京大学医学部物療内科
pp.432-433
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905698
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臨床薬理
●作用機序:本剤は葉酸類似体であり,葉酸と拮抗してdihydrofolate reductaseと結合しその作用を阻害して,tetrahydrofolateの生成を抑制する.tetrahydrofolateはDNAやRNAの合成に必須であるほか,セリン—グリシンの転換やメチオニン合成などのアミノ酸代謝にも重要な補酵素として作用するため,本剤は核酸合成やアミノ酸代謝の阻害により抗腫瘍効果を発揮するものと考えられ,通常用量で白血病に治療効果がある.後述の慢性関節リウマチなどの膠原病に対する本剤の免疫調節・抗炎症作用の機序は十分には解明されていない.
●血中濃度モニタリング:通常行わない.
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