増刊号 Common Disease 200の治療戦略
皮膚疾患
皮膚真菌症
渡辺 晋一
1
1帝京大学医学部皮膚科
pp.610-611
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904233
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疾患概念と病態
1.疾患概念
一般に真菌症は,病巣が表皮など生体表面にとどまるものを表在性真菌症,病変が皮膚の真皮からリンパ節,さらに内臓諸臓器を侵すものを深在性真菌症と分類されているが,大部分の皮膚真菌症は表在性真菌症である.
種々の真菌が皮膚表面に感染し得るが,表皮のみに限局して病変を生ずるものは白癬,黄癬,渦状癬などの皮膚糸状菌症や,皮膚・粘膜のカンジダ症,手掌黒色癬,癜風などに限られ,このうちわが国では白癬,カンジダ症,癜風が皮膚真菌症のほとんどを占める.
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