今月の主題 呼吸器薬の使い方
気管支喘息の薬物療法のポイント
気管支喘息の管理—step up,step downのタイミング
長坂 行雄
1
,
大川 健太郎
1
,
中島 重徳
1
1近畿大学医学部第4内科
pp.2308-2310
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903355
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ポイント
●ガイドラインでは慢性期の喘息治療を軽症(step1),中等症(step2,3),重症(step4)の4段階に分けて考える.
●週に2〜3回以上の発作による気管支拡張薬の頓用が必要な状態ではstep upする必要がある.各stepでの治療が十分行われているか確認したら,step upは速やかに行う.
●発作がほとんどない状態が3か月続けばstep downする.これは慎重に行う必要がある.また,一気に1段階毎にstepを落とさないで,ゆっくり行う.
●治療にあたっては,吸入ステロイド薬は非常に有効ではある.しかし,比較的コンプライアンスが悪いので常に服薬状況にも気を配る.
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