今月の主題 高脂血症の日常診療
高脂血症の治療
脂肪肝を伴う高脂血症—インスリン抵抗性を中心に
小薗 康範
1
,
広瀬 信義
1
1慶應義塾大学医学部・老年科
pp.461-463
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901416
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ポイント
インスリン抵抗性とそれに続発する高インスリン血症は,肥満,糖尿病,高血圧,虚血性心疾患,脂肪肝,高脂血症などいわゆる成人病と関係していることが明らかになってきた.上記疾患をみたらインスリン抵抗性の存在を疑い,個々の疾患の治療と併せてインスリン濃度を低下させるように努める.脂肪肝を伴う高脂血症ではインスリン感受性を高め,脂質低下作用のあるフィブラート系薬剤が第一選択となる.
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