今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開
合併症を伴う高血圧の治療
心疾患を伴った高血圧治療の実際
佐野 博志
1
,
横山 光宏
2
1三田市民病院・内科
2神戸大学医学部・第1内科
pp.2138-2140
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901280
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ポイント
1)心疾患を合併した高血圧では,病態に即した治療法を選択する.
2)心肥大の退縮は,交感神経抑制薬,ACE阻害薬,Ca拮抗薬で認められる.
3)労作狭心症ではβ遮断薬が,安静時狭心症ではCa拮抗薬が適応である.その際,過剰降圧を避けるとともに,血圧以外の他の危険因子の是正に努める.
4)心不全では,ACE阻害薬が適応となる.利尿薬の使用に際しては電解質異常に注意する.
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