特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!
各論 内科医が診る皮膚疾患:初期対応とコンサルテーション
皮膚悪性腫瘍(基底細胞癌)—母斑や脂漏性角化症,悪性黒色腫,尋常性疣贅,壊疽性膿皮症などとの鑑別を!
石月 翔一郎
1
1筑波大学医学医療系皮膚科
pp.2132-2135
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229289
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症例情報 85歳女性.7年前に右鼻翼に腫瘤を自覚し徐々に増大した.近医皮膚科を受診したところ,基底細胞癌が疑われ,当院皮膚科を紹介受診した.右鼻翼にドーム状に隆起した黒褐色腫瘤があり,デルマトスコープではlarge blue-gray ovoid nests(大型青灰色卵円形胞巣),multiple blue-gray globules(多発性青灰色小球),arborizing vessels(不規則に分岐する樹枝状血管)の所見を認めた(図1).
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