増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に
生活習慣に関する疾患の診療評価指標とその実装
〈高齢者診療〉
認知症診療の診療評価指標
小川 朝生
1
1国立がん研究センター東病院精神腫瘍科
キーワード:
認知症
,
緩和ケア
,
痛み
,
せん妄
,
意思決定
Keyword:
認知症
,
緩和ケア
,
痛み
,
せん妄
,
意思決定
pp.1962-1965
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228548
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Point
◎認知症も生命予後を規定する疾患である.認知症の診断からの生命予後は平均4〜5年である.
◎多くは認知症の進行によって(高度の認知症に至って)死亡する前に,併存症や合併症により死亡している.認知症の人の療養生活の質を高めるうえで,併存症の管理が重要である.コリンエステラーゼ阻害薬の使用による差異は認められていない.
◎認知症の人は,痛みや身体的な問題を伝えることが難しく,重症化してから気づかれることが多い.早期に発見することを意識し,可能な限り入院を回避する.
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