特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ
内科外来に来るコンサルトが必要な疾患
高齢者の呼吸困難—他施設が管理している関節リウマチの患者が来院したらどう対応・連携する?
細沼 雅弘
1
,
矢嶋 宣幸
1
1昭和大学リウマチ・膠原病内科
pp.1272-1275
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226405
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Point
◎関節リウマチ患者が呼吸困難を訴え,両側性びまん性のすりガラス陰影を伴う場合,ニューモシスチス肺炎を鑑別に含めた集中治療が必要となる.
◎関節リウマチ患者でIL-6阻害薬を投与されている場合,CRP上昇や発熱が抑制されるため注意する.
◎既存の肺疾患により肺胞構造が保たれていない部位や,免疫抑制により炎症細胞浸潤が抑えられるとCT画像が典型的な所見を呈さないことがある.
◎関節リウマチ患者の感染症一次予防に,肺炎球菌・インフルエンザワクチンに加え,ニューモシスチス肺炎予防が有用である.
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