特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで
系統別アップデート① 基本事項の確認と新しいエビデンス,添付文書変更をアップデートせよ!
カルバペネム系抗菌薬をアップデートせよ
山田 和範
1
1中村記念南病院薬剤部
pp.1014-1017
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226338
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Point
◎カルバペネム系抗菌薬は,耐性菌出現防止の観点から適正使用が求められる.
◎カルバペネム系抗菌薬のPK-PD指標はfT>MIC(%T>MIC)である.
◎わが国で検出されるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の多くは基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)やAmpC過剰産生菌に,抗菌薬の菌体内への透過性が低下するなどの複数の耐性機序を獲得した細菌である.
◎CREのほかにも,カルバペネム系抗菌薬に感性を示すカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)の動向に注意が必要である.
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