特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで
治療—慢性心不全
〔収縮能が低下している心不全(HFrEF)〕
β遮断薬
絹川 弘一郎
1
1富山大学第二内科
pp.2194-2197
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225939
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Point
◎わが国で使用可能なβ遮断薬のうち,カルベジロールとビソプロロールのみが収縮能が低下した心不全(HFrEF)の予後改善効果を確立している.
◎β遮断薬の投与は,少量から開始し,可能なかぎり増量することが重要である.
◎β遮断薬には用量依存性に心機能を改善させる「リバースリモデリング効果」があり,予後改善効果も同様に用量依存性と考えられるが,それらの真の機序は不明である.
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