増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問
膠原病
Question147 34歳の女性.主訴「SLE治療中の両側股関節痛」
滝澤 直歩
1
,
野村 篤史
2
1中部ろうさい病院リウマチ膠原病科
2順天堂大学医学部免疫学講座
pp.365-367
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224820
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34歳の女性.
現病歴 17歳時に顔面紅斑,血球減少および抗核抗体陽性・抗dsDNA抗体陽性などから全身性エリテマトーデス〈SLE〉と診断された.19歳時に全身浮腫と口内炎とが多発したためメチルプレドニゾロンパルス療法,その後プレドニゾロンの内服を開始し,漸減された.33歳時(4か月前)に汎血球減少,腎機能増悪および尿蛋白を認め腎生検施行されループス腎炎Ⅳ型(A/C:活動性および慢性化病変)の診断となり,メチルプレドニゾロンパルス療法後にプレドニゾロン内服と,ミゾリビン及びタクロリムスが開始された.骨密度低下も認め,同時にビスホスホネート製剤,活性型ビタミンD製剤が開始された.その後状態は安定していたが,緩徐発症の両側股関節痛を認めたため来院した.
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