今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア
整形外科
変形性関節症—頸椎症と膝関節症
岡元 勉
1
,
斉鹿 稔
1
1佐賀医科大学・整形外科
pp.860-861
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222475
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I.頸椎症
●概念
頸部椎間板の退行変性を基盤として,頸,肩,腕にかけての神経痛様疼痛あるいはしびれ感,運動障害が出現する一連の病変があり,一般に頸椎症,頸部脊椎骨軟骨症,頸部椎間板症などの病名がつけられる.
この退行変性は,頸椎単純X線像(前後像,側面像,斜位像)で,椎間板狭小,骨棘(前棘,後棘),鉤椎結合部骨変化,椎間孔狭小,前方・後方へのずれなどとして確認される(図).
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