演習 内科専門医による実践診療EXERCISE
甲状腺腫,前頸部痛,動悸/肝機能障害
友利 直樹
1
1東京女子医科大学・内分泌疾患総合医療センター内科
pp.153-156
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221501
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40歳の女性.既往歴,家族歴には特記事項なし.1カ月前,前頸部痛,嚥下時疼痛が出現,家人に前頸部の腫脹を指摘された.2週間前より動悸,多汗が出現したため当科受診した.
診察:身長158cm,体重47kg(1カ月で5kgの減少).体温36.5℃,脈拍96/分,整,血圧135/60,貧血黄疸なし.頸部リンパ節腫大なし.瀰漫性甲状腺腫を触知し,左葉上極に著明な圧痛を認めた.局所熱感および発赤は認められなかった.心,肺,腹部に異常を認めず.神経学的には深部腱反射の亢進以外異常を認めず.
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