今月の主題 水と電解質
電解質異常の実際
浮腫と脱水
水村 泰治
1
Yasuji Mizumura
1
1富山医科薬科大学・第2内科
pp.740-741
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218262
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浮腫は組織間液の過剰状態であり,脱水は体液の喪失状態である.正常な状態では身体の水分の量は体重の約60%であり,その1/3が細胞外に,2/3が細胞内にある.細胞膜は水を自由に通過させるので,細胞内外の水分の均衡は浸透圧により保たれている.細胞外液は主に組織間液・血漿・リンパ液などであり,浮腫では血管壁を境にした体液の分布が問題となり,脱水では細胞内外の体液の分布が問題となる.
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