診療基本手技
輸液量と点滴速度との関係
高尾 信廣
1
1聖路加国際病院内科グループ
pp.175
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217609
- 有料閲覧
- 文献概要
研修医になりたてのころの問題は静脈注射についてのことであろう.静脈注射のテクニック上の問題は経験を積むにしたがって上達するのでまず問題はないが,ここで,点滴,とくに「輸液量と点滴速度に関するオーダー」について考えてみる.
輸液内容(質,量)については普通指示さ[れているが,輸液の速度(点滴数)まで細かく指示されていることは,特別な場合(たとえば,心不全,脱水症,hypovolemic shockなど)を除いては少ない.普通のIVD(intravenous drip)速度とは,一体どの位の速度をいうのであろうか.一般的な輸液セットで考えてみよう.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.