臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
1.日常みられる神経症状の治療計画
めまい
吉本 裕
1
1帝京大耳鼻咽喉科
pp.2090-2094
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208265
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急性期(発作時)の治療のポイント
めまいの急性期の治療に先立って,まず,めまいをきたした原因が何であるかを明らかにすることが大切であることはいうまでもない.しかし,激しいめまいに襲われている患者を前にして,まずなすべきことは,最小限の必要・十分な検査の後,とりあえずめまいを抑制する処置をとることである.そのあとに,めまいの原因を明らかにするため,精密検査を行うことになってもやむを得ない(好ましいことではないが).この点で急性期の診断と治療は慢性期,間歇期のそれとは異なる.なお,各時期の治療については表1に示した.以下,めまい発作中の患者に対する処置について述べる.
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