今月の主題 内科医に必要な末梢血管病変の知識
カラーグラフ
目でみる血管病
塩野谷 恵彦
1
1名大分院外科
pp.358-359
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206464
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図1 36歳 男 Buerger病
Buerger病は20〜40代の喫煙家に好発し,下腿・足・趾動脈が主として閉塞されるので,足部の間歓性跛行・冷感・しびれとともに,趾の乏血症状が特徴的である.趾はチアノーゼを呈するが.下肢の挙上で趾は直ちに蒼白となり,下肢を下垂すると異常に赤紫色になる.ちょっとした外傷が誘因となって.趾の爪の周囲に潰瘍や壊死が生じる(図のように第1趾に最も多くみられる).皮膚は萎縮し,発毛や爪の成長も悪い.
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