今月の主題 慢性関節リウマチ(RA)の新しいプロフィール
診断
RAのLaboratory Examination
河合 忠
1
,
中野 栄二
1
1日大・臨床病理
pp.1142-1143
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204890
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リウマチ様関節炎(以下RAと略)に関する臨床検査として主として血清中のリウマチ因子(以下RFと略)の検出が行なわれていることは衆知の通りで,RFの血清学的検査法がいくつか開発されている.しかし,いずれの方法もRAに特異的とはいえず,RA患者に対する陽性率も60〜80%で必ずしも高いとはいえない.RA近縁疾患との鑑別やRAの病勢判定にはRF検出以外に,CRP,血沈,白血球数,血清蛋白分画,RF以外の自己抗体の検出などの検査成績を組み合わせて考えなければならない.
これら諸検査のうち,中心となるRFの検出法と関節液の臨床検査について述べる.
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